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灯に関する古民具

by 川上 幸生

灯に関する古民具について。

古民具とは昔使われていた生活道具のこと。

農具や箪笥(たんす) 、屏風(びょうぶ))など実に多種でまた地域や時代により様々なものがある。

民具という言葉は明治29年生まれの第16代日本銀行総裁で大蔵大臣の民俗学者「渋沢 敬三」が提唱した学術用語。日常生活で長い間使用されてきた道具や器物の総称。古民家に残されたものが何か興味を持つのも面白い。

手蝋燭(てしょく)

手燭は、手で持ち歩けるように柄を付けた蝋燭を立てるための燭台(しょくだい)。蝋燭(ろうそく)の普及は照明の一大革命とも言えるもので仏教の伝来と共に日本に伝わった。蜜蝋から作る蜜蝋燭や松やにから作られる「松やに蝋燭」などがあり、明治以降は石油から作るパラフィンを使用した西洋蝋燭が一般的。図の手燭は蝋燭を持って歩ける形状で、燭台はスタンド式のものを指す。燭台は室町時代から使われ始めた。

灯台(とうだい)

室内照明器具。魚や動物の油などを燃料とし、皿や高杯型の土器に入れ火を灯して床に置いた。牛糞灯台と呼ばれるものもあるが、これは燃料に牛糞を使用したわけではなく、台座が円丘を積み重ねた形状が牛糞に似ていることから名づけられた。

提灯(ちょうちん)

蝋燭を灯す携帯用の照明器具。鎌倉時代の末頃から使われ始めた。竹の骨を水平に並べて紙を貼り、折りたたみが出来る。棒の先に金具をつけて提灯をぶら下げた「ぶら提灯」や折り畳むと非常にコンパクトになる「小田原提灯」などが使われた。

釣灯籠 (つりとうろう)

木製や金属製の寺院の照明器具で中世以降は神社や貴族の屋敷、武家屋敷でも広く使われるようになった。

軒先に吊るして屋外の照明として使用される。

広島の厳島神社にあるものは1366年製造の鋳銅製で現存する最古のものとされる。

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