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付書院

by 川上 幸生

付書院について。

「付書院(つけしょいん)」の原型は貴族・僧侶の私室につくられた出窓状の「出し文机(ふみづくえ)」で、開口部に障子を入れ、机を造付けにして読書の場所として使用されていた。鎌倉時代末期以降実用を離れ、座敷飾りの一部となる。桃山時代以前は私室的な小室に設けられていて表向きの広い部屋にはなく、また必ずしも床や床脇棚と近接してつくられてはなかったが、その後座敷飾りの定番スタイルとなった。

付書院の側面を塗り壁でなく、厚さ5分(15mm)ほどの一枚板で支える形式を「妻板書院(つまいたしょいん)」と呼ぶ。

「平書院(ひらしょいん)」とは壁厚内に納まるように床の間と縁側の仕切りに採光窓として欄間と明かり障子を組み込む。「略式院」とも呼ぶ。

「火灯窓(かとうまど)」は窓枠の上部が唐草の曲線模様になった窓。枠の上部は黒漆塗りとすることが多い。

書院窓(しょいんまど)は付書院や平書院に設ける窓。「肘掛窓(ひじかけまど)」とも呼ぶ。火灯窓(かとうまど)が付く場合には障子は引き分けとする。書院障子は「柳障子(やなぎしょうじ)」とも呼ばれ桟を黒塗りにする。

取込書院とは書院を床の間の手前ではなく、床の間の庭側壁部分まで取り込んで配置する形式のもの。駆込み書院とも呼ぶ。付書院・平書院のいずれにおいても使われる。平面パターンは、床の間の壁全部を取り込む場合と一部を取り込む場合があり、取込み書院にすることによって床の間内に外光を取り入れることができる。

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