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古民家の種類

by 川上 幸生

全国にはそれぞれの地方独特の特徴を持った古民家が残っています。そして、一部の特徴は驚くぐらい全国各地に伝搬していたりしていてそれはそれで驚きでもあります。

さまざまな形の古民家があり体系的にまとめられたものはありませんがおおまかな特徴で自分なりに分類してみました。

岩手県 曲り家

岩手県の古民家は曲がり家(まがりや)と呼ばれます。曲がりの部分には厩(うまや)があり、居室の部分と馬屋を直角にした全体がL字形の間取りになっています。一般的には東側が台所で、南側に馬屋が突出するように建てられます。

馬屋の屋根にはかまどや炉で焚いた煙を排出するための入母屋の屋根になっていて、このため屋根裏の乾し草を乾かすことができます。

写真は盛岡手づくり村のWEBサイトから転載しています。

北関東地域 かぶと造り

北関東などに分布する造りで寄せ棟造りの形式。

屋根裏で養蚕をおこなうため、屋根裏に日があたるよう妻の部分の屋根を切り上げ壁面に開口部をもうけ、この切り上げ破風の部分が兜に似ているのでそう呼ばれる。基本的には寄棟造あるいは入母屋造の屋根のうち、妻側の屋根を切り上げた形式で、東日本各地に分布する。めずらしい例では妻側ではなく平側を切り上げた形式もあり、こちらは「平兜造り(ひらかぶとづくり)」と呼ばれます。

写真は神奈川県にある川崎市立日本民家園に行った時に撮影したものです。

岐阜 合掌造り

掌造りの定義は明確ではないが、日本政府が白川郷と五箇山の集落をユネスコの世界遺産に推薦した時には、「小屋内を積極的に利用するために、叉首(さす)構造の切妻造り屋根とした茅葺きの家屋」と定義づけた。名称の由来は、掌を合わせたように三角形に組む丸太組みを「合掌」と呼ぶことから来たと推測され現存する合掌造りの屋根は45度から60度の急勾配の屋根を持っています。

同じ白川郷(荘白川)でも、高山市の旧荘川村地域に残る合掌造りは、入母屋屋根になります。

京都市 京町家

京都に建てられる住宅は京町家(きょうまちや、きょうちょうか)と呼ばれ、主に職住一体型の住居の形式であり、店舗併用住宅なら京町屋、住居なら京町家と表記されることが多いようです。町屋は昔は店屋と書いて「まちや」と読んでいたものが変化したとされ、住居を指す「町家」という語は比較的新しく、昭和初期まで町家(ちょういえ)とは町の集会所のことを指していました。

町屋(まちや)は、町人が住む住宅で、つまり、農家に対し商業や工業を営むための都市住宅です。町家(まちや、ちょうか)ともいい、特に商いの場を兼ねた町屋は商家(しょうか)と呼ばれます。宿場における街並みは宿場町と呼ばれ、城下においては城下町と呼ばれてきました。

建物屋根の棟に対して直角に切り下ろした妻側を妻といい、対して棟と並行する側を平(ひら)と呼び、平入と呼ばれる道路側に軒先と棟を平行させた平入の建物が多く、中世以降平屋で板葺き切妻屋根に土壁の家屋が建てられ、江戸初期には、厨子二階(つしにかい)と呼ばれる低い2階建てに袖卯建(そでうだつ)を上げた家屋が一般的になりました。

香川県 四方ぶた造

茅葺寄棟造り屋根の四方に、本瓦葺の広い庇を付けた民家屋根の形式。正面(南側)に馬場があり長大な茅葺午門の後方を屋敷地とし、ほぼ中央に主屋があり、その後方に米蔵、土蔵が建っている。

主屋は横長のな建物で、梁間の狭い茅葺寄棟造り屋根の四方に本瓦葺の広い庇を付けた作りで、棟上に本瓦葺の煙出しがある外観と、内部の広大な土間に特徴がある。平面は、基本的には土間と2列3室からなる六間取りで、土間の部屋側に幅1間半の板敷などがあります。

ぶたとは蓋のことで、四方の瓦葺きの下屋の上に茅葺が乗っている姿からきているとされる。

他の種類はwebサイトをご覧ください。

古民家の面白さを雑学として書いています(AmazonKindle 電子辞書です)よかったら読んでみてください。

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