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古民家の調査方法

by 川上 幸生

伝統的構法による木造建築物状況調査技術者制度での各部位の調査の仕方についての続き

内壁、天井及び小屋裏の調査方法については国土交通省告示第八十二号第5条七に内壁、

第5条八に天井、第5条 九に小屋組の調査方法が記載されています。

○内壁

調査項目

構造材その他の下地材にまで到達するひび割れ、欠損、浮き、はらみ又は剥離

6/1000以上の勾配

○天井

調査項目

構造材その他の下地材にまで到達するひび割れ、欠損、浮き、はらみ又は剥離

○小屋組

調査項目 著しいひび割れ、劣化又は欠損

調査報告書について

調査報告書の注意事項として雨漏り、劣化などの瑕疵部分について明示(雨漏り跡など劣化の指摘)はおこなえるが原因についての推測はできない。

また、図面については不動産業者等の依頼者が準備したものを使用する必要がある。

調査にあたりタンスなどの残置物の移動はおこなわない(手を触れない)

あくまで目視による検査、見れない部分は未確認とすることが求められる。

ただし、未確認部分がある場合は保険が付保できないので注意が必要である。

しかしこれで果たして正確な調査が実施できるのか?

まず伝統構法は伝統構法の調査が必要であり、在来工法の調査票とは異なる専用のものが必要になる。

また、伝統構法の文化的価値、改修が必要な部位の特定や維持管理スケジュールなどの提示までを

おこなうのであればより安心安全な調査提案のために、建築士が実施する古民家鑑定が望ましいと思います。

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