LOG IN

デンモク

by 川上 幸生

「古民家の調査と再築」で新しく追加さした伝統的構法による木造建築物状況調査技術者制度(略してデンモク)について。

平成28年6月3日に宅地建物取引業法の一部を改正する法律を公布し、平成29年4月1日に施行されました。国土交通省では今後既存住宅売買時に建物のインスペクション調査の実施を推進すると共に、消費者保護の観点で売買かし保険の普及を進めていきます。

日本もアメリカと同様に既存住宅売買時にインスペクションを実施し、メンテナンスされた住宅とそうでない住宅の価格が変わり、住宅が資産となる社会の実現へと向かっています。

その中で全国古民家再生協会が伝統構法のインスペクションについて学んでいただく建築士向けの講習として昨年3月より「伝統的構法による木造建築物状況調査技術者講習」をスタートしています。

既存住宅インスペクション実施の背景は、 平成28年3月に閣議決定された「住生活基本計画(全国計画)」において、既存住宅が資産となる「新たな住宅循環システム」を構築するため、建物状況調査(インスペクション)における人材育成等による検査の質の確保・向上等を進めることとしています。

そのために平成29年2月に創設した既存住宅状況調査技術者講習制度を通じて、既存住宅の調査の担い手となる技術者の育成を進めることにより、宅地建物取引業法の改正による建物状況調査(インスペクション)の活用促進や既存住宅売買瑕疵保険の活用等とあわせて、売主・買主が安心して取引できる市場環境を整備し、既存住宅流通市場の活性化を推進しています。

既存住宅状況調査技術者講習制度とは、一定の要件を満たす講習を国土交通大臣が登録し、講習実施機関が「既存住宅状況調査技術者講習登録規程」に従って講習を実施する制度です。

平成28年6月に宅地建物取引業法の一部を改正する法律(平成28年法律第56号)が、平成29年3月28日には宅地建物取引業法施行規則の一部を改正する省令(平成29年国土交通省令第13号)並びに平成29年国土交通省告示第244号及び平成29年国土交通省告示第245号がそれぞれ公布されました。

平成30年4月1日より、既存住宅状況調査技術者が既存住宅状況調査方法基準に従って行う既存住宅状況調査の結果が、既存住宅の取引における重要事項説明の対象となります。

今後、既存住宅を安心かつ円滑に取引できる環境整備に向け、既存住宅状況調査の普及を国交省は推進しています。

伝統的構法による木造建築物状況調査技術者講習とは

一般社団法人全国古民家再生協会が国土交通省へ届け出をし、一般社団法人日本伝統再築士会が実施している伝統構法の状況調査をおこなうための講習試験である。建築士で既存住宅状況調査技術者講習に合格したものが受講でき、試験に合格すると既存住宅状況調査の実施並びに既存住宅売買瑕疵保険付保時に通常必要となる現場検査を省略することができる。これは、既存住宅状況調査の結果、必要な部位が調査され、劣化事象等がないなど一定の条件を満たす場合には、既存住宅売買瑕疵保険(個人間売買タイプ 検査事業者コース)における住宅瑕疵担保責任保険法人の現場検査を省略することができます。

伝統的構法による木造建築物状況調査技術者講習についてはこちらをご覧ください。

http://www.g-cpc.org/mokuzouinspection

OTHER SNAPS