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付喪神

by 川上 幸生

付喪神 なんて読むかご存知ですか?

つくもがみと読みます。九十九神とも書かれたりします。

付喪神とは長い年月を経た道具などに精霊などが宿ったもの。人をたぶらかすとされ「伊勢物語」の中にも百年生きた狐狸などが変化したものでもあると書かれています。

「付喪神」という表記は、室町時代の御伽草子系の絵巻物「付喪神絵巻」に見られます。それによると、道具は100年という年月を経ると精霊を得てこれに変化することが出来るという。

「つくも」とは、「百年に一年たらぬ」と同絵巻の詞書きにあることから九十九神とも書かれます。あるいは「伊勢物語」第63段の和歌にある老女の白髪を「つくも髪」といい、長い時間(九十九年)と解釈されたりもしています。

道具などにも長い間使われていると心が宿るというような意味で、あまりいい風には思われないのかもしれませんが、その心は大事に大切に使わないといけない。長い間使った道具は捨てるのではなくちゃんと供養をしなければならないといういかにも日本人らしい考え方で、私は八百万の神(やおよろずの神)と同じ身の回りのもの全てに感謝すべきという考え方のような気がして好きな考え方です。

流石に100年近く使われた道具はありませんが、私で言えば革靴は底を打ち替えて30年近く使っているものがあります。

無論まだまだ現役です。高いものがいい、ブランドだからいいとは思いませんが、やっぱりちょっと高くてもいいものは長く使える気がします。家も同じかもしれませんね。少し高くても品質の確かなものならばその価値があると思います。

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