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古民家の庭

by 川上 幸生

今日は庭の構成物について

古民家の楽しみ方に庭を眺めるというものがある。

各家趣向を凝らし、日本の四季や山河を箱庭と同じように凝縮して表現して

いる。庭の構成物の一部を紹介します。

●灯篭(とうろう 燈籠とも書く)

灯篭は日本庭園に置かれる伝統的な照明器具のひとつ。

木枠と紙で作られたものは神棚などで使用され、庭で使われるものは石か金属製

の金属灯籠(銅灯籠)や、吊下型の吊下灯籠などがある。石は花崗岩(御影石)

がよく使われる。上に乗る玉ねぎ形状の宝珠(ほうじゅ)※擬宝珠(ぎぼうし)

とも呼ばれる、火袋の屋根になる笠(かさ)、灯火が入る部分で灯籠の主役

火袋、火袋を支える部分で最下部の基礎と対照的な形をとる中台と、最も長い

柱である竿、六角形や円形の形状の最下部の基礎で構成される。

春日灯篭、朝鮮灯篭、織部(おりべ)灯篭などの種類がある。

春日灯篭は神社仏閣で多く見られるもっとも一般的な形、織部形灯籠はつくばい

の鉢明りとして使用する、四角形の火袋を持つ活込み型の灯籠。その為、高さの

調節が可能で露地で使用される。

●竹垣

竹垣も庭の景観に重要な役割を果たすもので、竹垣には、背景が見せる四つ目垣や光悦寺垣(こうえつじがき)と、目隠しに使う建仁寺垣(けんにんじがき)、沼津垣(ぬまずがき)などがある。

●飛石、敷石

飛石や敷石は雨の日に草履や着物が濡れないようにする実用的な側面と、鑑賞的

な美を求め設置される。その形態で真行草の形式があり、複数の石を短冊状に

並べたものを敷石や延段(のべだん)、離れて設置されたものを飛石という。

●蹲(つくばい、蹲踞)

蹲は庭の添景物の一つで露地(茶庭)に設置される。茶室に入る前に、手を清め

るため置かれた背の低い手水鉢(ちょうずばち)に役石を置き趣を加えたもの。

手水で手を洗うとき「つくばう(しゃがむ)」ことからその名がある。

もともとは、茶道の習わしで、客人が這いつくばるように身を低くし手を清めた

のが始まりで茶室という特別な空間に向かうための結界として作用する。

●鹿威し(ししおどし)

農作物に被害を与える鳥獣を威嚇し、追い払うためにかかしや鳴子などとともに

設けられる添水(そうず)。中央付近に支点を設けて支え、上向きに一端を開放

した竹筒に水を引き入れ、竹筒に水が満杯になるとその重みで竹筒が頭を下げ水

がこぼれて空になり軽くなり竹筒が元に戻る際に石を勢いよく叩き音を出す。

農具だったが後に音が風流だとして庭にも設置されるようになった。

●枯山水(かれさんすい)

枯山水とは水のない庭のことで、池や遣水(やりみず 庭に水を引き入れ流れる

ようにしたもの)を用いず、石や砂などにより山水の風景を表現するもの。

白砂や小石で水面を表現したりする抽象的な表現で室町時代の禅宗で発展した。

京都の龍安寺石庭が有名である。

詳しくは古民家解體新書Ⅱ P168をご覧ください。

解體新書Ⅱにはイラストも掲載しているのでぜひご覧ください。

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