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畳縁

by 川上 幸生

畳縁、あなたはなんと読みますか?

古民家解体新書をお読みいただいている方からお問い合わせをいただきました。

畳縁についての読みがなについてですが、P222でタタミフチと表記させていただいておりますが、タタミヘリという読み方では無いですかというご質問でした。

無論タタミヘリ、タタミベリでも間違いありません。

タタミフチと表記をさせていただいた理由は、畳の歴史に由来しています。
畳はそもそもは御床畳から始まった、今の座布団のような一人一人の敷物でした。平安時代から発生
したとされていますが、600年代に中国で書かれた隋書倭国伝によると、

草を編みて薦(こも)となす。雑変を表となし、縁(ひちど)るに文皮をもってす。

という文章があり縁取ったものということでタタミフチと表記しました。イメージ的には畳をムシロのような
一面に敷くものではなく、区画された(縁取りのある)ものを複数枚敷き込むという感じでしょうか。

またヘリの語源については、
東大寺が保存している文献では 黒字の錦端(べり)畳 という表記もございます。

ムシロから御床畳となり、部屋一面に敷かれる現在の畳と布団へも別れていった畳ですが、
どのような経緯で現在に至るのか調べると面白いですね。

ちなみにタタミの語源はたたむというところからと言われています。日常的に敷いていたわけではなく、来客があったときにのみ敷いていたものだから、常にはたたんでしまっていたということですね。

そういう語源から考えてみると、フローリングのリビングなどに畳を置いてみるのもいいかもしれませんね。



川上 幸生
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