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手書きパース

by 川上 幸生

手書きパースがいつのまにか得意分野になった。

描き始めた理由は今から10何年までだろうか、お客様のお家に新築のプランの打ち合わせにお伺いして、そこで見せてもらったハウスメーカーさんが作成した3DCADのパース。

まるで本物そっくり、そのレベルの高さに正直驚いた。

パソコンで作成するパースは、仕上がり=お金(ソフト代金)に直結する。持っていたマイホームデザイナーというソフトではどんなに頑張ってもハウスメーカーさんのパースにはかなわない。

それと、分譲地開発のガーデンビレッジ北川原の企画がちょうどあり、完成イメージを土地を見に来られたお客様に提案しなければならない。そこでパソコンではなく手書きを選んだ。

岡山に輸入資材を自社で仕入れて建築しているデベロッパーさんがあり、そこの社長が手書きが抜群に上手く、その社長のパースに憧れたというのも理由のひとつ、どうすれば社長のように描けますかと聞いたところ、情熱があれば誰でも上手くなるよと背中を押してもらったことも理由である。

始めに手書きパースの描き方の本を1冊購入した、そして実際の仕事が練習の場になった。手書きのパースで提案できる環境にあったことは感謝している。

初期のパースは正直恥ずかしくて誰にも見せたくないレベルだが、何年も描いているうちに自分のタッチがだんだんと判って来て、今ではポリテクセンターや専門学校で時々手書きパースの描き方を講習させていただけるようになった。

メーカーさんの依頼で葬儀場の式場の床の張り分けパターンの提案パースと、賃貸アパートのリノベーションのアクセントクロスの提案のための内観パースをかかせていただいた。

図面やパースを描くのは嫌いなでなかなか腰が上がらないのだが、一度作業を始めると夢中になってしまう。作業自体は嫌いだが、モノを何か生み出しているという実感は楽しいからだだと思う。


川上 幸生
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