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古民家の定義

by 川上 幸生

古民家の定義は無かったので実は勝手に作らせてもらいました。

古民家とは民家が古くなったもの、民家とは日本建築史や民俗学によると一般庶民が住まう建物を指し、支配階級の住まいとの対比して用いられ、民屋(みんおく)と呼ばれることもある。民家は伝統的な様式で造られた農家や漁家(ぎょか)、商家(しょうか)や町家(まちや)の類。それに中級から下級武士の侍屋敷(さむらいやしき)を含み、特に年代の古いものを「古民家」と言うとありましたが、特に築何年以上という明確なものはありませんでした。

つまり、人の感性により50年や100年経ったものなど様々で異なっていました。

人によりばらつきがあるものは客観性がないので、古民家鑑定士の資格を作る際に登録有形文化財制度に合わせて、築50年以上経過した木造軸組構法(もくぞうじくぐみこうほう)の「伝統構法」、「在来工法」の住宅を古民家の定義として決めさせていただいた。

資格を作って早8年、だいぶ根付いて来た気がします。

現在家などの建築物を建てる際に守らなければならない法律は、昭和25年にできた建築基準法ですが、この建築基準法よりも前から建てられていた古民家についての規定は書かれていません。これは建築基準法が戦後復興のために住宅の供給が急務であったという背景の中で作られたもので、高い品質で長持ちするが、技術のあるものしか建てれない古民家よりは、一定の品質でたくさん建てれるものが住宅難の時代に必要だったためであると以前書きましたが、

大工職人が代々受け継がれてきた技術の数々は、図面や文章ではなく口承によるものが多く、古民家が建てられることが少ない現代においてはこのままでは亡くなってしまうことになる。

それを少しでも後世に残していくために、古民家解體新書を書き、資格者を通して地域に残せればと思っています。



川上 幸生
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