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本当のコトを学ぶ

by 川上 幸生

あなたの家には外国の木材が使われていますか。

ほとんどの方は使われていないと言われますが、実はたくさん使われています。屋根を支える米松、米とついているのはアメリカ(北米)から輸入されているからです。

しかも、松の木だと思っている人がほとんでですが、実はマツという名がついていますが、日本の古民家などに使われていたアカマツなどのマツ類とは別の樹種

ダグラスファーと呼ばれる木材。松ではなくもみの木です。

近年大きな木材が国内で調達しにくく(大木を日本の山から切り出すと赤字になります)輸入木材が住宅においても大きなウェイトを占めています。

輸入された木材は、木の種類で和名がつけられるのではなく、木目が日本のあの木に似ている、そんな理由でつけられます。まあその方が売れるということです。

奈良県の森林技術センターが日本の木材=スギ、ヒノキと輸入木材=ホワイトウッド(欧州トウヒ)との腐りやすさを調べたデータがあります。

野ざらしの屋外に放置した結果、ヒノキの耐用年数4年に対して、2.5年でボロボロという結果が出ました。

室内での耐朽性試験(腐りにくいかを調べる試験で、数値が小さいほど腐りにくい)ではヒノキの10倍腐りやすいデータが出ています。

ちなみに木材が腐るメカニズムは、木材腐朽菌が湿気(木材の含水率でいうと28%以上)、温度(25度前後が最も活発に活動可能)、空気(酸素)の供給で繁殖し、木材を分解していきます。木材腐朽菌が成長すると、皆さんよくご存知のキノコになります。

シロアリに対しても国産木材の方が強いという結果も出ているようです。

ホワイトウッドは集成材としても加工され、住宅の柱などにも使われています。

しかし、聞いた話では、ホワイトウッドは腐りやすいので出荷元の北欧・ロシアなどの現地では建築材としては使わないそうです。現地ではクリスマスツリーなどに使っているそうです。

施主

この柱は何ていう木ですか

工務店

これはホワイトウッドという木目の揃った綺麗な木を自然の木より安定して強度のある集成材に加工しています。長持ちしますので安心してください。

施主

外国の木材は腐りやすいって聞いたんですけど大丈夫ですか?

工務店

大手のハウスメーカーさんなども使っているから大丈夫ですよ

なんていう会話があったとしたら、嘘をついているか、本当のことを知らないのかでしょう。

古民家がなぜ100年以上持っているのか、車もない時代、遠くから思い木材を運ぶのは大変な作業なので、地元で育った木を使ったからです。木も元々は生物です。現地に気候風土に合うように育っています。北欧や北米の湿気の少ない土地で育った木は高温多湿の日本は向いていないのです。

家を建てる側も、家を建ててもらう側もしっかりとした知識を持たないといけません。それを進めたくて、住教育にも力を入れています。

今年5月に住教育のための冊子を3冊執筆しました。一般社団法人住教育推進機構を通じて全国のインストラクターさんがこれを使ってセミナーなどでお話ししていきます。

一般社団法人住教育推進機構のホームページ一度ご覧ください。


川上 幸生
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