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KOZAI-KANTEI

by 川上 幸生

先週の土曜日、古材鑑定にお伺いしてきた。

古民家鑑定は建物のすべての部分を調査し、リフォームできるかを判断するためのインスペクションであるのに対して、古材鑑定は構造の部分、つまり柱や梁などの木材を鑑定し再活用可能か、解体した場合に買取金額がいくらになるかを調査するものである。

見せていただいたのは、築51年の離れで内部は耐震補強とリフォームをされており綺麗な状態。しかし断熱が心もとなく冬場とても寒いとのことで建て替えを考えられているそうだ。

小屋組みを見せていただいたが、丸太梁が使われており手斧後も美しい、木組に金物はなく木栓が打たれていて、木材の乾燥が進んでいるので強固な作りになっている。松山の特徴的な登り梁に甲乙の桁組に10m弱の牛木もある。足元は地盤から10cmぐらいまでは少し白くなっているが、蟻害も無く強度も十分あるし、外部に面した柱はうづくになっているが綺麗に塗装されており建て替えは勿体無いコンディションだった。

全国の古材鑑定書は全て私で発酵させていただいている
全国の古材鑑定書は全て私で発酵させていただいている

お客様の考えは様々だが、建て替えでなくリフォームをお勧めした。お客様自身建て替え以外の選択肢を考えていらっしゃらなかったので、状態が良くリフォーム可能だとお伝えすると少し驚かれていた。

建て替えでも小屋裏の梁は是非再活用いただきたい物件である。

リフォームでも例えばこのようにモダンな空間に仕上がるし、

そして、もし解体されることになっても、私はいつもお客様にお願いしてお清めをしていただいている。これは、例えば

新築が結婚式だとすれば、解体はお葬式になる…

今まで家族を守ってくれた家に最後のお別れをするセレモニーが必要だと思う。

古民家に限らず、家に関わる新築やリフォーム、すべてはそこに住む家族と深い関わりがある。だからこ

その家だけのストーリーを大切にしたいと思っている。


川上 幸生
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