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古民家マナブ

by 川上 幸生

古民家鑑定士と言う資格をご存知でしょうか。

厚生労働省認可財団法人職業技能振興会の認定資格で日本の古い住宅「古民家」のことを学び、後世に残すために活動する資格である。古民家は建築基準法という建物に関する法律には書かれていない。法律ができたのは戦後昭和25年だが、それ以前からあった古民家が消されたのである。

その背景は戦後復興のために住宅の供給が急務であったという背景がある。
高い品質で長持ちするが、技術のあるものしか建てれない古民家よりは、一定の品質でたくさん建てれるものが住宅難の時代に必要だったのである。大量生産できるハウスメーカーができたのもこの時代の背景である。

しかし、今は家あまりの時代安普請で一世代限りの家ではなく、リフォームすれば使える古民家がまた人気となってきている。

古民家の現在のコンディションと今後のメンテナンスのスケジュールを出すための建物の品質検査=インスペクションが古民家鑑定士がおこなう古民家鑑定である。

古民家鑑定士がおこなう古民家鑑定書 全国の鑑定書を発行する業務もしている
古民家鑑定士がおこなう古民家鑑定書 全国の鑑定書を発行する業務もしている

私はこの古民家鑑定士の資格創設当時から、教本を書かせていただいている。それがこの「古民家解體新書(かいたいしんしょ)」であり、現在はⅡとなっている。

「古民家解體新書」のネーミングは、オランダ語の医学書「ターヘル・アナトミア」を江戸時代に杉田玄白らが訳した「解體新書」から名前を頂いている。

「體(たい)」という文字は骨に豊かと書く、体、姿を現す文字だが古民家の骨太の構造体にあう文字だと気に入っている。

古民家解體新書Ⅰ(左)とⅡ(右)Ⅱ
古民家解體新書Ⅰ(左)とⅡ(右)Ⅱ

教本は古民家鑑定士の資格以外にも全5つの古民家に関する資格の共通教本となっているので分厚いが、これ一冊で古民家の多くのことが学べるのではないかと自負しています。

古民家鑑定士は全国各地で毎月講習試験が開催されています。多くは建築に携わるプロの方が受講されるが、不動産業の方、土地家屋調査士の方や、古民家を所有されている方、購入を考えておられる方も受験されています。

もし古民家にご興味があれば一度資格サイトを覗いてみてください。

古民家鑑定士試験情報サイト
http://www.kominkapro.org

またもしこの教本を手にすることがあれば、古民家がどれだけ素晴らしいものを感じてもらえるのではないでしょうか。


川上 幸生
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